文学の倫理、試論|シラバス
シラバス

文学の倫理、試論

文学をめぐる価値・公共性・責任・平和・倫理を,多面的に検討する全7回の講座

本講座では,文学を「よい作品かどうか」という狭い評価軸だけでなく, 誰に開かれているのか,何を支えうるのか,どのような危うさや責任を伴うのか, という倫理的・社会的な観点から問い直します.

各回テーマ

第1回

1000年後に本を10冊まで残せるとしたら,どの作品を選びますか.

キーワード

文化記憶,カノン形成,古典,選書,アンソロジー,教科書,文学史,文化遺産,保存,忘却,継承,未来世代,価値判断

第2回

文学の価値はどこにあるのか.

キーワード

文学の価値,価値評価,美学,批評,読者共同体,文学賞,出版社,教科書,権威,文化資本,名作観,制度としての文学,読書の意味,文学の用途

第3回

飢えた子どもの前で,文学に何ができるのか.

キーワード

必要性,有用性,無用の用,文化権,尊厳,人間らしさ,想像力,貧困,飢餓,災害,戦争,福祉,教育,公共性

第4回

文学は万人に開かれ,自由にアクセスされるべきか.

キーワード

公共性,文化生活への参加権,平等アクセス,公共図書館,無料性,アクセシビリティ,読書格差,翻訳,やさしい日本語,電子書籍,著作権,包摂,読書環境,開放性

第5回

文学における表現の自由と他者への責任は,両立しうるのか.

キーワード

表現の自由,検閲,発禁,出版倫理,差別表現,性表現,暴力表現,炎上,加害,当事者性,規制,扇動,ヘイトスピーチ,責任,読者保護

第6回

文学は暴力や分断を減らし,平和に寄与しうるのか.

キーワード

平和,暴力,分断,戦争文学,証言文学,記憶の継承,共感,他者理解,平和教育,宣伝,偏見,非人間化,ナショナリズム,和解,トラウマ

第7回

文学は倫理的であるべきか.

キーワード

倫理,不道徳,善悪,規範,作者,作品,読者,責任,道徳教育,芸術の自律,他者性,倫理批評,作者と作品の分離,読者責任,文学観