オープン研究展覧会〜卒論修論博論を中心に〜

 2023年度もそろそろ終了ということで、多くの大学では卒業論文、修士論文、博士論文の発表会や諮問が行われます。そのうちの多くは、卒業や修了のために行われるものであまり一般に広く公開されたものではありません。また、特定の分野では研究の知見や成果が活用されていますが、すべての分野でオープンに行われていません。

 そこで、オープン研究展覧会は、学生たちの卒業論文、修士論文、博士論文の成果を広く一般に公開する場です。様々な専門分野から集まった学生たちが、自身の研究に関する成果を発表し、知識の共有と交流の場となります。奮ってご参加ください。

 日本リベラルアーツ協会は、前身である学生団体の活動で2022年に「卒論・修論発表会」を開催致しました。その際の知見やいただいたフィードバックやお声を基に本企画に繋がりました。

 本企画の問題意識と目的は以下になります。

<問題意識>

・学会以外で行われる学校(大学や専門学校など)の学生の研究発表が、各専攻や分野に閉じており、分野を越えた知の交流があまり起こらない点
・一部の熱意ある研究室の研究発表はYoutubeなどを利用して閲覧可能であるが、一部に留まっていたり、質疑応答が難しいこと

・特に学部で卒業する学生の多くは、学会誌に論文を投稿する余裕なく、卒業を迎える場合も多く、大学機関のリポジトリを用いた公開もされないことが多々あるため、社会的意義のある研究であってもその知見の活用が難しいこと。


<目的>

・大学や分野の垣根を越えた研究の発表会を開催することで異分野ごとの知の研究はもちろん、社会からの声を大いに取り入れる研究発表・交流の場をつくる。(学際生・多様性)

・一方的な発表ではなく、交流や質疑応答を重んじた場を作り、異分野と対話しやすい環境を整える。(知の実践の場)

・学会誌や大学機関の運営するリポジトリ・アーカイブ以外の機能を作ることで、研究の知の発信や、研究における課題を示す。(社会との接続)

日時:第1回、3月2日(土)13時ー15時 第2回、3月16日(土)13時ー15時

※本イベントは会員限定のクローズドでの開催となりました。