
作品を前にしたとき、私たちはしばしば、言葉になる前の感情や小さな違和感を抱きます。その曖昧な感触を急いで結論へ導くのではなく、一度記録し、他者との対話へひらくことはできるでしょうか。
2026年1月29日(木)20:00〜21:30、日本リベラルアーツ協会は、カード作成・記録アプリ「CardsVerseV」の「ARTMeeT」機能を用いたオンラインアート鑑賞ワークショップを開催しました。
今回は少人数でのオンライン開催となり、参加者一人ひとりが作品をじっくり観察し、感じたことを丁寧に言葉にする時間になりました。
トランプ型・対話型のアート鑑賞
当日は2点の作品を鑑賞しました。はじめに作品から受け取った感情を選び、気になった箇所や疑問をコメントとして記録します。その後、それぞれが作成したカードを手がかりに、参加者同士で対話しました。
この方法では、鑑賞者がすぐに意見を述べるのではなく、まず自分の内側に生じた反応を確かめます。記録されたカードは、正解を示すものではなく、それぞれの見方を対話の場へ持ち寄るための小さな媒体として機能します。
- Poul Gernes「Uden titel, 1968–1969」— SMK Open
- Alma Thomas「Starry Night and the Astronauts」— Art Institute of Chicago
参加者から寄せられた感想
参加者からは、対話を始める前に感情と言葉を落ち着いて整理することで、自分の内面とより深く向き合えたという感想が寄せられました。
鑑賞の最初の感触、記憶、疑問などをカードとして残せることは、対話の入口になるだけではありません。後から見返したときに、その時の視点や感情を思い出し、鑑賞体験を再びたどるための記録にもなります。
今後について
今後は対面での開催や、展示施設・美術館などとの連携も視野に入れています。作品と向き合う時間を丁寧にひらき、一人ひとりの「もやもや」から新しい視点が生まれる体験をつくっていきます。
日本リベラルアーツ協会では、文学、芸術、遊び、情報技術などを横断しながら、問いを記録し、他者と分かち合う方法を探究しています。ARTMeeTもまた、鑑賞を一度きりの感想で終わらせず、時間を越えて振り返ることのできる文化的な実践として育てていきます。
ARTMeeTではDiscordでもコミュニティを運営しています。関心のある方は、ぜひご参加ください。
関連する活動
この記事は、日本リベラルアーツ協会公式noteの記事をもとに、Webサイト向けに加筆・再構成して掲載しています。
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