本稿は、日本リベラルアーツ協会が任意団体だった2022年に開催した勉強会の記録です。現在開催中の講座や参加募集の案内ではありません。

2022年2月26日、松井勇策氏を講師に迎え、「働くこと」を哲学と心理学から問い直す勉強会をオンラインで開催しました。コロナ禍によって働く場所や組織との関係が変化するなか、実務の手法だけでなく、人はなぜ働くのか、よく働くとはどういうことかを考える機会として企画したものです。

開催の目的

働き方の問題には、人事制度、労務、キャリア、心の健康、組織文化など、複数の要素が重なります。そこで、社会保険労務士と公認心理師の実務を持ち、古典思想を研究する松井氏とともに、異なる分野の知見を結びながら働くことを考えました。

協会にとっては、リベラルアーツを幅広い知識の習得で終わらせず、人々の働き方や企業の課題にどう適用できるかを探る取り組みでもありました。

実務と思想のあいだを往復する

勉強会では、東洋思想や仏教の視点を手がかりに、自分と仕事の距離をとり、日々の判断を見直すことに焦点が当てられました。働き方を個人の心構えだけに還元せず、組織、社会、人生の変化と関連づけて考えることを重視しました。

参加後のアンケートでは、古典と働くことのつながり、自分を一歩離れて見る視点、人によって異なる仕事の価値をどう調整するかといった論点に関心が寄せられました。組織になじみにくい人を含め、さまざまな立場から働くことを据え直す必要性も示されました。

現在の活動へつながる視点

この実践から見えるのは、仕事や組織の問題に向き合うとき、即効性のあるノウハウと同時に、問題の前提を問い直す時間が必要だということです。実務と哲学を切り離さず、異なる専門性を往復しながら具体的な課題を考える姿勢は、現在の講座、対話、社会教育にも通じています。

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本稿は、2022年3月20日に公開した日本リベラルアーツ協会公式noteの勉強会レポートをもとに、当時の趣旨と参加後の反応を整理し、過去の開催記録として再構成したものです。

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